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洗面室の造作家具でつくる、朝がラクになる空間

「朝、家族が同じ時間に洗面所を使うとごちゃつく」「ドライヤーや洗剤の置き場所が決まらない」——洗面室について、こうしたご相談をいただくことは少なくありません。

面積としては小さな部屋ですが、洗う・干す・身支度を整えるといった動作が1日に何度も重なる場所です。だからこそ、既製品をそのまま置くだけでは、少しずつ使いにくさが残ってしまうこともあります。

今回は、洗面室まわりに造作家具を取り入れた事例をご紹介します。

無垢材のカウンターに角型ボウルを組み合わせた造作の洗面化粧台

洗面室に造作をおすすめする理由

既製品では埋まらない「あと数センチ」を活かせる

洗面室は、限られた幅の中に洗面台・洗濯機・収納が並びます。既製品のサイズに合わせると、どうしても数センチの余りや、使いづらいすき間が出てしまうことがあります。

造作であれば、その空間にぴったりのサイズでカウンターや棚をつくることができます。無駄なスペースを減らせるだけでなく、見た目もすっきりと整います。

「持ち物」に合わせて機能を決められる

タオルの枚数、洗剤のストック、ドライヤーやヘアアイロン。ご家族によって、洗面室に置きたいものは違います。

造作は、その持ち物に合わせて棚の高さや奥行き、フックの位置を決められるのが大きな利点です。「とりあえず置く場所」ではなく、「ここに置く」と決まった場所をつくることで、散らかりにくい洗面室になります。

実例①|ドライヤーをかけるフック

造作カウンターの側面にドライヤーを掛けるフックを設けた洗面室

意外と置き場所に困るのが、ドライヤーです。引き出しにしまうとコードがからまり、出しっぱなしにすると生活感が出てしまいます。

そこで、洗面カウンターまわりにドライヤーを掛けておけるフックを設けました。使いたいときにすぐ手が届き、使い終わったら掛けるだけ。動作が1つ減るだけでも、毎日の身支度は気持ちよくなります。

フックの位置は、コンセントとの距離や、立ったときの手の高さを見ながら決めています。こうした数センチの調整ができるのは、造作ならではの部分です。

実例②|収納スペースと吊るしハンガー

オープン収納と室内干しの吊るしハンガーを備えた造作洗面カウンター

洗面室は、洗濯という家事の中心でもあります。今回の計画では、収納スペースとあわせて、衣類を吊るしておける物干しを設けました。

洗う → 干す → たたむという流れを1つの部屋の中で完結できるようにすることで、家の中を行き来する回数を減らしています。雨の日や花粉の時期にも、そのまま干しておける場所があると安心です。

棚板は、洗剤やタオルのストックが入る奥行きに調整。生活感が出やすいものを、目線より少し上や下に収めることで、空間全体は落ち着いた印象のままに保っています。

吊るしハンガーは、使わないときは竿を外して収納しておけます。干している間はしっかり使えて、必要がないときは何もない状態に戻せるので、洗面室が「洗濯のための部屋」に見えてしまうこともありません。来客の多いお住まいでも取り入れやすい方法です。

実例③|収納のニッチ

壁の厚みを利用した収納ニッチのある洗面室

壁の厚みを利用した「ニッチ」も、洗面室と相性の良い造作です。

出しておきたいけれど、置き場所に迷うもの——歯ブラシ、コップ、ハンドソープ、小さなタオル。こうしたものをニッチに納めることで、カウンターの上に物が出たままになりにくくなります。

出っ張りが出ないため、狭い洗面室でも動線の邪魔になりません。掃除のときにも物をどかす手間が少なく、日々の手入れがしやすい点も、住まわれてからの満足につながりやすい部分だと感じています。

実例④|造作の洗面化粧台

無垢材のカウンターに角型ボウルを組み合わせた造作の洗面化粧台

洗面室の印象を大きく左右するのが、洗面化粧台そのものです。

今回は、無垢の木を使ったカウンターにボウルと水栓を組み合わせ、造作の洗面化粧台としました。既製品では選べない素材や組み合わせを選べるのが、造作の面白いところです。

カウンターの高さは、使うご家族の身長に合わせて設定しています。既製品の標準寸法が合わないと感じていた方でも、無理のない姿勢で使える高さにできます。

また、カウンター下をオープンにするか、引き出しを設けるかで、使い勝手も見た目も変わります。「収納量を優先するか」「軽やかに見せるか」——ここは、暮らし方を伺いながら一緒に決めていく部分です。

造作をつくるときに気をつけていること

見た目の良さだけで決めてしまうと、住み始めてから困ることもあります。洗面室の造作では、次の点を必ずご説明するようにしています。

・水はね対策|木のカウンターは、塗装の種類によって水や汚れへの強さが変わります。ボウルまわりの立ち上がりの有無でも、日々の拭き取りやすさが変わります。

・お手入れのしやすさ|目地の少ない素材や、掃除機・モップが入る足元のあきを確保しておくと、後々ラクになります。

・費用のバランス|造作はすべてに入れる必要はありません。毎日触れる部分に絞り、それ以外は既製品を組み合わせるという選び方も十分に現実的です。

正直なところ、造作がいつでも最適とは限りません。使い方によっては、既製の洗面化粧台のほうが収納量も掃除のしやすさも上、というケースもあります。そのうえで「どこを造作にするか」を一緒に考えることを大切にしています。

まとめ|洗面室は、毎日いちばん触れる場所

洗面室の造作は、大きなデザインの話というより、毎日の小さな動作を整えていく作業に近いものです。

・置き場所が決まっていること

・動線の中で無理なく手が届くこと

・掃除がしやすいこと

この3つを丁寧に積み重ねていくと、朝の時間の慌ただしさが少しずつ和らいでいきます。

株式会社ユーテックでは、新築の注文住宅だけでなく、リフォームでの洗面室づくりにも対応しています。「今の洗面室が使いにくい」「収納を増やしたい」という段階でも構いません。

どうぞお気軽にご相談ください。